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2007年:磁石の誤飲により胃・十二指腸穿孔をおこした犬の1例 (第16回 中部小動物臨床研究発表会)

〈要約〉
頻回の嘔吐を主訴とする1歳齢のトイ・プードルが来院した。レントゲン検査にて胃底部あたりに金属らしき異物が確認されたため開腹手術を行った。結果、ぬいぐるみに使われていた2個の磁石の誤飲による、胃・十二指腸穿孔が確認され、胃、十二指腸および膵臓の部分切除を実施した。

Key words:犬、磁石、誤飲、消化管内異物、消化管穿孔

消化管内異物は、その大きさや形状により切開によって摘出可能な場合もあるが、異物による直接の穿孔や圧迫による虚血性病変や壊死がある場合には、消化管の部分切除や吻合術が必要となる。今回ぬいぐるみに使われていた磁石の誤飲により、胃・十二指腸穿孔を起こした症例に遭遇し、治療する機会を得たのでその概要を報告する。